2010年09月30日

■プルプル肌になるには (乾燥肌)

こうして私は乾燥肌、敏感肌のための化粧品づくりを始めました。

どうでしたか?
化粧品業界の裏話でもある『敏感肌・乾燥肌の方が知るべき7つのポイント』はあなたのお役に立てそうでしょうか?
もし、少しでも「なるほど!」と思っていただけたら、この先も読んでみてください。 きっと、あなたのお役に立てるはずです。

『敏感肌・乾燥肌の方が知るべき7つのポイント』』の中に私は『7つの決め事』を書きました。 7つのポイント画像
それは、
1.種類にはこだわらずに保湿を重視した商品作る
2.お客さんが誤解するような商品は作らない
3.合成着色料、合成香料、アルコール(エタノール)を入れない
4.しっかりと防腐剤を入れる
5.キャリーオーバー成分も調べて原料を厳選する
6.石油系の合成界面活性剤を配合せずに作る
7.たっぷりと水分を与えると同時に、その水分を維持するために良質で適度な油分を配合する

そして、この『7つの決め事』を守れば、乾燥肌、敏感肌に役立つ化粧品ができるのではないかと考えました。
『7つの決め事』 には、今までのあなたの常識とは違ったことも含まれていると思います。
でも、考えてみると今までの常識的な化粧品を使っても効果がなかったから、あなたはこの長いページを読んでるんじゃないでしょうか?
どうです、違いますか?

私は、そうでした。
男のくせに、自分自身の肌トラブルに長い間悩んでいました。
洗顔ひとつを選ぶにも一苦労で、実際に、私の満足できる(乾燥肌、敏感肌に役立つ)化粧品はありませんでした。

そこで、私はそれまでの常識に全くとらわれない乾燥肌、敏感肌に役立つ化粧品作りをはじめました。

まず、最初に提携している工場の研究所に行き、研究員と打ち合わせをしました。 それまでの常識とは違った化粧品作りのために、研究員とよく意見が対立し、口論の連続でした。
どうしても化粧品作りに妥協したくなかったので、研究員にもかなり迷惑をかけました。
普通だったら、「もう、やめる!」と言われても、おかしくない状況でしたが、根気よく私の「乾燥肌、敏感肌に役立つ化粧品」と言うコンセプトを理解してもらい、絶大な協力を得ることが出来ました。

こうして苦労の末、やっと完成した試作品第一号を無作為に選んだ人に使用していただき、本音で感想を答えていただきました。
もちろん、自分でも試しました。
自慢じゃありませんが 、私は極度の乾燥肌で究極の敏感肌なんです。
洗顔をして時間がたつと、白い粉が吹き出てきます。
散髪に行って、顔剃りをすると絶対に荒れます。
だから、1番最初に試して、安全性を確認してから、他の方に試していただきました。

それでも最初は、「使用感が気持ち悪い」「効果が無い」「使いにくい」など、クレームの山でした。

お寄せいただいたクレームをひとつづつ解消し、試作品も20回を超え、1年が過ぎたときにやっと形になりました。

化粧品の形状は、ゲル状にしました。ゲルとは、ぷるぷるしたゼリー状のことを言います。
このゲルという形状は、使用する際に肌への摩擦を最小限に抑える特徴があります。
だから、敏感肌の方にも安心してお使いいただけるようになりました。

また、肌に刺激を与える可能性のある石油系の合成界面活性剤、アルコール(エタノール)、鉱物油、合成着色料、合成香料を配合せずに作ることができました。
もちろんキャリーオーバー成分も徹底的に調べました。

さらに、化粧品の安定性を高めるために、防腐剤を2種類配合しました。
2種類も使用した理由は、配合量を減らすためです。
防腐剤は化粧品を腐敗させないために必要不可欠なものですが、直接効果があるわけではないので配合量を減らしたかったのです。
防腐剤を2種類入れることにより、1種類だけしか配合しないより、相乗効果によって使用量を少なく出来るのです。
種類が多いと使用している量も多いと誤解される可能性もあるのですが、あえて配合量を少なくすることにこだわりました。

最後に、保湿力です。
これには、 最後まで苦労しました。
しわ、しみなどの肌トラブルは、乾燥肌が原因であることが多いのです。
乾燥することによって、肌の機能が弱まり、いろいろなトラブルが起きます。
と言う事は、肌が充分な水分で満たされていれば、トラブルに強い肌になるということです。
つまり、カサカサ肌をプルプル肌にすることが、私の化粧品づくりの目的でした。


たくさんの水分を肌に与え、それを維持するにはどうしたらいいのか?
まずは、「十分な水分とそれを維持する適切な油分の配合比率は、どれが一番効果があるのか?」を研究しました。
水分:油分の比率です。50:50、60:40、70:30、80:20、90:10、もっと細かい設定も試しました。

最終的に80:20が、最も効果がありました。(厳密にはもっと細かい割合です)
偶然にも、赤ちゃんの体内に含まれている水分の割合と同じになりました。
もしかしたら、何か関係があるのかもしれませんね。

水分80%、油分20%

次に、水分を維持するための油分選びです。
動物由来成分は、ご存知のとおり「狂牛病問題」が起き、安全性に疑問があります。鳥には、鳥インフルエンザ。魚には、コイヘルペス。
どれも、いまだに完全に解明されていません。

ですから、有効成分は植物由来成分の中から選ぼうと考えました。
最初は2~3種類の予定でした。
正直、この方が手間もかからず、作るのが簡単です。
手間がかからないと言うことは、コストも安く出来るからです。
でも、食べ物でもそうですが、いくら体に良いといって、ひとつのものばかり食べて言い訳がありません。
多くのものをバランスよくとって初めて健康的な食生活と言えます。

肌にも同じことが言えます。
そこで、コストを度外視して、厳選した下記の16種類の植物由来成分を配合しました。
16種類の植物由来エキスを配合



【配合した有効成分】
アボカド油、褐藻エキス、植物性スクワラン、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、ローズヒップ油、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ヒアルロン酸、トレハロース、グリチルリチン酸ジカリウム、キダチアロエエキス、カワラヨモギエキス、アルニカエキス、イチョウ葉エキス、モモ葉エキス


また、うれしい誤算もありました。
なんと、基礎化粧品がこれひとつでOKになったのです!
試作品を使っていただいた方に聞くと、ほとんどの方が「基礎化粧品は、このゲル1つで十分だ」と言われました。
だから、化粧水や乳液、メイク下地、ほにゃららクリームがいらないのです。




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Posted by teku  at 09:32 │Comments(0)化粧品業界の本音

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